■ 英語タイトル：Building Integrated Photovoltaic (BIPV) - Market Share Analysis, Industry Trends & Statistics, Growth Forecasts 2020 - 2029
	■ 発行会社/調査会社：Mordor Intelligence ■ 商品コード：MOR24MCH001 ■ 発行日：2024年2月 ■ 調査対象地域：グローバル ■ 産業分野：発電 ■ ページ数：125 ■ レポート言語：英語 ■ レポート形式：PDF ■ 納品方式：Eメール（受注後2-3営業日）

建材一体型太陽光発電（BIPV）市場規模は2024年に63.1億米ドル、2029年には125.9億米ドルに達すると予測され、予測期間（2024-2029年）の年平均成長率は14.79%となる見込みです。
主なハイライト
中期的には、自家消費によるエネルギー料金の削減や建物の二酸化炭素排出量の削減といった要因が、予測期間中の市場を牽引すると予測されます。
一方で、屋上太陽光発電システムに比べて設置コストが高いことが、市場成長にマイナスの影響を与えるとみられています。
とはいえ、世界的な自然エネルギーによる発電への傾斜は、BIPVシステムにとって大きなチャンスです。ほぼすべての国の政府が、カーボンニュートラルの目標を達成するために、自然エネルギー指向のエネルギー政策に向かっています。産業部門や商業部門は、よりクリーンなエネルギー発電方法を採用するよう奨励されています。
太陽電池技術のコスト低下により、アジア太平洋地域は予測期間中に急成長する見込みです。

建材一体型太陽光発電（BIPV）市場の動向

結晶系PVが市場を支配する見込み
屋根やファサード用途のソーラーパネルの大半は結晶シリコン製です。結晶シリコンは厚いガラスでできており、他の技術よりも高い発電量（太陽光が十分に降り注ぐ条件下でPVアレイ1ft²あたり10～12ワット）を生み出します。
世界中で太陽光発電モジュールの設置が増加しているため、BIPVシステムの設置はさらに増加しています。2022年の太陽光発電の総設備容量は約1046.6GWで、2021年の855.2GWから増加しました。
2022年9月、ドイツのガラス・建材メーカーであるGrenzebach Groupは、同社の子会社Envelonがドイツのバイエルン地方に最大30万平方メートルの年産能力を持つ建築物一体型太陽光発電（BIPV）モジュール生産工場を開設すると発表しました。
2021年12月、イタリアの太陽光パネルメーカーSolardayは、赤、緑、金、グレーのガラス単結晶PERC BIPVパネルを発売しました。同製品の電力変換効率は17.98％で、温度係数は摂氏1度あたり-0.39％。高い電力変換能力とともに、色を変えることで建物に美的価値を与えることもできます。
このような開発は、市場の発展に圧倒的な効果をもたらすと期待されています。

著しい成長が期待されるアジア太平洋地域
アジア太平洋地域は、太陽光発電技術を最も費用対効果の高い方法で多くの産業に導入することに成功しています。同地域の技術は成熟段階に達しており、価格が継続的に急落しています。
中国、インド、日本、ASEANといった国々は、BIPV、屋上、その他多くの用途で革新的な新技術を導入し、太陽光発電の実力を証明してきました。中国の太陽光発電産業における各技術の生産規模は世界の50％以上を占めており、近い将来もトップであり続けると予想されています。
他の地域でも動きがありました。2021年9月、日本のガラス・化学・ハイテク素材メーカーであるAGC株式会社は、2024年までに開校予定のシンガポール工科大学プンゴル新キャンパスに、同社のBIPVガラスが採用されたと発表しました。
2023年5月、オーストラリアのスマート建材メーカーであるClearVue Technologies Limitedが、グレージング・ユニット（IGU）にソーラー・ビジョン・ガラスを組み込むための改良型製品デザインを正式発表しました。同時に、統合型ソーラーファサードソリューションを発表しました。
このような開発により、アジア太平洋地域は今後数年間で最も高い成長率を示すと予想されています。

建材一体型太陽光発電（BIPV）産業の概要

世界の建材一体型太陽光発電（BIPV）市場は適度に統合されています。この市場の主要プレーヤーには、ONYX Solar Group LLC、Merck KGaA、AGC Inc.、Solarday、Changzhou Almaden Co. Ltd.などがあります。（順不同）

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